アミリア・フレアとは、イギリスの「インスティテュート・オブ・オプティマム・ニュートリション」(ION:最適栄養研究所)で4年間トレーニングを積み、2007年に栄養療法士の資格を取得しクリニックを開業した女性です。顧客にはあのサム・スミスもいるとか。
彼女の出版した本は世界的ベストセラーになっています。
世界一予約のとれない栄養療法士の「食べて美しくなる」10のルール
近年は健康意識の高い人が増えてきています。肥満大国のアメリカでもハンバーガーやフライドポテトはやめ、野菜やチキンを好んで食べる人が増えているようです。ひと昔まえのアメリカ人は「ピザにはトマトやバジルが載せられているから、ピザは野菜だ」と言っているということをきいていました。半分冗談か本気かは定かではありませんが。そんなイメージのアメリカ人の間でも健康意識が高まっているというのは意外です。
世界中で健康を意識する人が増えてきているからこそ、アミリア・フレアの本を読む人も多いのでしょう。この本では、彼女の推奨している食事の仕方、食べるのをやめるべきものに関して書かれています。
アミリア・フレアが栄養学と出会うきっかけ
忙しく働いていると、食事はつい後回しになってしまいます。みなさん、どうでしょうか。朝起きてバタバタと準備をしていると、朝ごはんを食べる時間がなく食べずに出勤してしまう。食べたとしても、コンビニでおにぎりやパンを買ってオフィスで急いで食べている方もいるでしょう。そして、お昼はラーメン、うどん、牛丼を食べ、夜は冷凍食品やお惣菜を使っての献立メニュー。間食にはチョコレートや、コンビニのスイーツを食べていませんか。
「食べて美しくなる」10のルールではアミリア・フレアは栄養療法士になる前、忙しく働いていた頃は食事をおろそかにしていたと書かれています。クロワッサン、サンドイッチなどの小麦と砂糖で作られた加工食品ばかり食べていたようです。ランチもまた、サンドイッチ。午後はイギリス文化のアフタヌーンティーでお砂糖たっぷりの紅茶をチョコレートとともに飲み、夜はチーズトーストやパスタ。といった食事を毎日続けていました。風邪を引きやすく、過敏性腸症候群やニキビなどの肌トラブルにも悩まされていたようです。
症状改善のため、病院に通うも改善しない中で、栄養学の知識豊富な友人から「小麦粉、カフェイン、砂糖をやめるよう」すすめられました。そこから栄養学を学び、食事を改善していったといいます。
食事は薬である
栄養学を学び始めてから、食事はお腹が空くから食べるものではなく体を作るためのもの「食事は薬」という認識に変わっていったようです。
わたしも健康や美容のためにいろいろな本を読んだり、調べてブログを書いています。参考になるものから、これは真似できないなというものもあります。その中で多くの本で書かれていること共通することがありました。過去のわたしの記事でもとりあげていることもあります。
みなさんダイエットや健康のために避けた方がいい食品の多くは「脂肪」つまり、「油」だと考えていませんか。たしかに、ハンバーガーショップンのフライドポテトは油まみれです。健康にいいはずがありません。しかし、カラッと揚げられた塩味のポテトは美味しく感じてしまい、つい食べたくなります。こういった油は良くありませんが、すべての油が悪だというわけでもありません。
アミリア・フレアの本でもココナッツオイル、ココナッツバター、オリーブオイル、アボカドオイル、は摂取を推奨しています。脂肪が足りなくなると、肌の乾燥にも関わってきます。良質の植物オイルを摂りましょう。また、動物性の脂肪は青魚であるサバやイワシ、チキンから摂るといいです。
健康になりたければやめるべき習慣
体の不調を感じるようならば、食事を改善するべきだとアミリア・フレアは言っています。
- 間食をやめる(食べ物を食べ続けること)
- 砂糖をやめる(甘いものだけでなく砂糖のたくさん使われた食べ物も)
- お酒をやめる
- 乳製品をやめる
- カフェインをやめる
- シリアル製品をやめる
- 加工食品・インスタント食品をやめる
- マーガリンをやめる
- パン、パスタなど小麦食品をやめる(グルテンフリーにする)
いくつかを箇条書きにしてみましたが、どうでしょう。みなさんできますか?わたしはこの中でも日々気を付けていることはあります。バターを使うのでマーガリンは買いませんし、コーヒーもあまり飲みません。しかし、これはお酒好きの人はお酒はやめられないでしょうし、甘いものが好きな人はスイーツやお菓子はやめられませんね。わたしにとって間食、甘いものを食べないということは大変つらかったです。
アミリア・フレアのクリニックで食事のアドバイスお受けている人はサム・スミスなど有名人でプロの歌手でもあります。体のコントロールをすることで歌にも良い影響が与えられるでしょう。しかし、わたしのような一般人にとってはそこまで辛い思いをして我慢する必要はあるのかと思ってしまいますね。
この中のすべてを今すぐに禁止しなくても良いとわたしは思います。簡単にやめられることからやめていきます。徐々にやめることを増やしていけばいいでしょう。
わたしも大好きな甘いものをやめるのは辛かったです。甘いものを我慢する生活を1週間続けると不思議と慣れてしまい、食べたいという欲求も次第に消えていきます。今は、たまに70%カカオチョコレートやアーモンドなどのナッツを食べるくらいです。今はグルテンを摂らないように心がけているところです。
砂糖とグルテンをやめるべき理由については別の記事でも詳しく書いています。こちらもご覧ください。
完璧でなくて良い!継続させることが大事
体の不調の元になるものを食べないようにすると言うのは、ダイエットで食事制限をすることと同じです。何かを我慢することの辛さは同じです。辛いと感じてしまうのは、完璧を求めてしまうからです。アミリア・フレアは「食べることを禁止するべきではなく、食べない習慣を作る」と言っています。甘いものを食べずに過ごしていたけど、我慢できずにケーキを食べてしまった。と罪悪感を感じる必要はありません。罪悪感と後悔を感じてしまうと自信を無くし、そこで挫折し終わってしまいます。
ですから、我慢できなかったという時は思い切りケーキを食べることを楽しみましょう。今日食べたら、次の日は食べないようにしたら良いのです。そして、次の日食べなかったことを自分で自分を褒めましょう。それを継続させるのです。自分のルーティンになってしまえばなんてことはありません。
日本人には向いている
簡単にまとめてみましたが、世界一予約のとれない栄養療法士の「食べて美しくなる」10のルールは日本人には向いているなと感じます。なぜなら和食中心の食事をすればだいたい10のルールに則った食事ができるからです。
白米(本当は玄米がベターですが)お味噌汁、焼き魚、お浸し、漬け物などの一汁三菜をすれば健康になれる理想的な食事になります。自炊できない場合でも、スーパーには毎日作り立てのお惣菜が売られています。インスタントラーメンや冷凍食品を食べるよりも、手作りされたお惣菜を選びましょう。
自分で食べるものを考えて選ぶことが、自分の体を作っていくのです。
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