6月は歯の健康週間があります。日本各地で毎年「歯と健康のためのイベント」が開催されています。美味しいものを食べるためには歯は大事です。子どもの歯は6歳ころから徐々に大人の歯に生え変わります。虫歯や歯周病で歯が抜けてしまっても大人の歯は生え変わってくることはありません。
それだけ大事な歯なので、虫歯にならないためにも毎日のケアが重要になってきます。特に子どもの歯が虫歯にならないように気を付けているお父さん、お母さんも多いです。「虫歯になったらかわいそう」と歯みがきをさせようと必死になったり、仕上げみがきをしようとがんばります。でも、親の頑張りとは反対に歯みがきが嫌いな子が多いのも事実です。
歯磨き嫌いな子に虫歯を作らないためしてあげたいこと5選
虫歯ができないようにするためにはまず、歯磨きが一番大事だとみなさん思っておられるでしょう。もちろん歯磨きは毎日しなければいけないです。でも、毎日嫌がる子どもに歯磨きをさせようとしたり、仕上げ磨きをするのって本当に大変ですよね。長く口を開けてくれないから、磨けているかも不安になったり…。そんな悩めるお父さん、お母さんに歯磨きが嫌いでも虫歯にならないようにするための方法をご紹介します。
1.歯磨きの時間は短くても良い
「歯磨きを3分磨きましょう」と推奨されていますが、子どもの歯の場合はお口も小さいですし、歯も小さいです。小学校入るまでの子どもだったら全部の歯に歯ブラシを当て磨いてあげるだけでも十分です。
長々と仕上げ磨きをするのは大人も子どものどちらも疲れてしまいますね。子どもは嫌なことを長い時間かけてもさらに嫌になってしまいます。1回を長く続けるよりも、毎日磨くことに慣れてもらうことが大事です。
「短い時間だけでは虫歯になってしまうんじゃない?」と、心配になってしまうかもしれません。実は、歯みがきの有無と虫歯のできる、できないはあまり関係ないのです。虫歯ができないようにするには以下の方法も大事になってきます。
2.フロスは大事!1日1回はフロスをしよう
子ども用のフロスが市販されています。歯と歯の間に食べ物が詰まっていることもあります。歯磨き前にフロスを使うといいでしょう。
わたしの甥っ子と姪っ子は歯磨きは嫌いでも、意外とフロスは嫌がりませんでした。友達の子どもの話も聞いてみたりしましたが、案外フロス好きな子どもって多いようです。もし、使ってみたことがない方購入してみてはいかがですか?大人用よりも少し小さめの子ども用フロスがあります。アマゾンで売られているフロスに60本入りでカラーも6色のフロスがあります。
3.歯みがき粉はフッ素入りのものを使う
歯みがき粉の中にはフッ素が入っています。だいたいフッ化ナトリウムなどと表記されています。歯みがき粉の使う量は歯ブラシに3分の1くらいの少量で十分です。歯みがき粉を使って磨いた後は、軽くだけぶくぶくうがいをします。あまり強く何度もうがいをすると、せっかくのフッ素も流れていってしますので、軽く1回くらいにしましょう。そのためにも、歯みがき粉の量は多くしないでくださいね。
虫歯になりにくい歯にするためには、フッ素が一番です。市販の歯みがき粉には微量のフッ化ナトリウムしか入っていません。年に2回は歯医者さんでフッ素を塗ってもらうといいでしょう。
4.”口腔ケア・チュアブル ムシバイ″ 歯みがき後におやつを食べさせる
「歯みがきが終わった後におやつを食べさせていいの?」
なんて思ってしまいますね。実は、歯みがき後に食べさせた方がいいおやつがあります!それがこの‶口腔ケア・チュアブル ムシバイ”です。
ヒト由来の乳酸菌の「クリスパタス菌」が含まれています。クリスパタス菌はお口の中の善玉菌を優勢にするので、虫歯や口臭の予防に効果的です。また、キシリトール70%含有です。
キシリトールは虫歯の予防に効果的なだけでなく、歯の再石灰化が期待されます。再石灰化とは、食べ物を食べるとお口の中が酸性になります。酸性になると歯からカルシウムが溶け出します。その後ある程度時間が経つと溶け出したカルシウムが再び歯に戻っていきます。これが再石灰化です。カルシウムが歯に戻ることで虫歯ができにくくなります。
また、寝ている間にお口の中の細菌は唾液が少なることもあり、活発になります。夜歯みがきを終えて、寝る前にキシリトールをお口に入れることで最近の活動力を低下させます。ですから、夜寝る前に‶ムシバイ”を食べることは虫歯予防にもいいです。
また、味もヨーグルト風味で美味しいものになっています。ラムネのような感覚で食べるため、子どもは好きだと思います。歯みがきをしてくれたらご褒美としてあげると、嫌がっていた歯みがきもしてくれるようになります。試してみる価値ありです。
5.虫歯菌は移る! 口移しはしない方がいい
最近は「虫歯菌は感染する」という知識はみなさんに広まってきています。芸能人の方で、「虫歯菌が映らないために箸やスプーンは共用しない!」と徹底的にしているという話をテレビでしているのも見たことがあります。たしかにその通りです。出来るだけ口に入れるものは親子間でも共用しないことで虫歯のリスクは減らせます。
虫歯菌は歯が生えていない赤ちゃんの口の中には存在しません。唾液と一緒に流れていくのでお口に定着しません。しかし、歯が生えてくると変わってきます。歯の間や歯茎の隙間に虫歯菌は留まることができます。ですから、歯が生えてきた頃から気を付けなければいけません。
〈まとめ〉親の口の中の虫歯菌を減らすことが大事
口移しをしないという方法は徹底するにはいいですが、親が食べているものを子どもが食べたがることってよくありますよね。その時「同じスプーン使うわけにいかないから」と分けてあげないというのは寂しいですね。また、子どもが食べていて「おいしいよ。一口あげる」とスプーンを差し出してきたら断りますか?わたしは断らずに食べると思います。
お口の中にいる虫歯菌は移ってしまうかもしれません。しかし、その親のお口の中の虫歯菌を極力減らすことが大事だと思います。まずは、大人のお口のケアをすることが大事です。
歯みがきでケアするだけでなく、マウスウォッシュで虫歯菌を減らしましょう。また大人もキシリトールでお口の中の虫歯菌を活動させないようにするのも一つの方法です。1日5粒キシリトールのガムやタブレットを食べることは虫歯菌を減らすにも効果的です。今回、子どもの虫歯を作らないためにできることをご紹介しました。しかし、何より大事なのは子どもと接する大人のお口の中をしっかりケアすることです。
食べることは楽しいです。いい歯で美味しく何でも食べられるように、歯は大事にしたいですね。
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