お化粧をするとき、自分の肌を見て「あれ?こんなところにシミがあったけ?」と思った経験はありませんか?わたしもつい最近ありました。今までもなんとなく薄いシミがあると思っていたところのすぐ近くにまた薄っすらシミが出来ているのに気付きました。
とてもショックでした。わたしは20代半ばから美白美容液を使っていたのにシミが出来てしまったからです。「値段の高い美白美容液は実は効果ないのでは?」と、疑ってしまうほど。
実は美白美容液を使っていてもシミが出来てしまうのには原因があります!
シミについてや、シミを作らないためにできることをご紹介します。
シミについて ―シミとそばかすの違い―
シミ ―老人性色素斑―
一般的に「シミ」と呼ばれているものは老人性色素斑がほとんどです。紫外線によって発生すると言われています。20代半ばから出始めます。特徴としては、境界線がはっきりとした茶色で、左右対称に現れます。美白美容液でも少しは薄くなりますが、完全には消えません。皮膚科でレーザー治療で消すことができます。
レーザー治療を受ける1カ月前から美白コスメを使用すると、レーザー治療でさらに綺麗にシミをとることができるようです。
レーザー治療後も紫外線を浴びると、再びシミが出来ることもあるので日焼け止めを塗ることや美白スキンケアを続けることが大事です。
毎日美白美容液を使ってもなぜ「シミ」ができるのか?
わたしも長年美白美容液を使い、普段は外を歩くときは日傘をさしています。それにもかかわらず、シミが増えてきたように思います。こんなに頑張っているのになぜでしょう。
その原因は、お肌は紫外線を浴びた量を記憶しているからです。紫外線を浴びると、お肌の表皮の一番下の基底層にあるメラノサイトが紫外線を記憶します。そのまま浴び続けると、メラノサイトの容量がいっぱいになり、ある時突然シミとして現れます。
人が生涯に浴びる紫外線の量の80%は18歳以前に浴びているという研究結果があります。子どもの頃は外で遊んだりしていましたが、日焼け対策はしていませんでした。日焼け止めやお化粧をし始めたのは高校生以降です。
それまでに浴びていた紫外線はお肌の奥底で記憶されていたため、30歳ころになって急にシミが出来てきたのです。
古いシミは美白成分が効果を得にくいです。反対に、新しくできたシミは美白成分で抑えることができます。ですから、美白コスメは使ってもシミができてしまうとあきらめてしまわないで、使い続けることはこの先のシミ予防には効果があります。
そばかす ―雀卵斑―
5㎜以下の細かく小さな色素斑で、鼻すじにかかるようにかかる色素斑。遺伝的要素が強く、色白の肌の人に多いです。幼少期から出始め、20歳前後までは濃くなっていくが、その後は徐々に薄くなっていきます。
10代のうちから日焼け止めクリームをつけることや、美白コスメを使うことが大事です。
もっと言えば、赤ちゃんの時から日焼け止めは塗ってあげないといけません。子どもでも安心して使える日焼け止めクリームもありますので。
活性酸素がシミの原因になる
紫外線を浴びると、体の中で多くの活性酸素を発生させ、メラノサイトを刺激しメラニンを増やします。そのため、シミやくすみが出来てしまいます。
紫外線を浴びないために対策を取ることが大事なのです。ところで、この活性酸素とは何でしょうか?酸素が活性される?と聞くと体に良さそうな気がしませんか。しかし、それは間違いで、活性酸素は体に悪い影響を与えます。
活性酸素とは
活性酸素とは、大気中に含まれる酸素分子がより反応性の高い化合物に変化したものです。人は呼吸をするとき酸素を取り込みます。その取り込まれた酸素の一部は体内で活性酸素になります。なんらかの影響で体内の活性酸素が過剰になると細胞に障害をもたらします。がん、生活習慣病などの疾患の原因の一つともいわれています。
活性酸素が体内に生成されていても体の機能を正常に維持できているのは、抗酸化防御する働きがあるからです。活性酸素の発生を抑え、活性酸素により受けた障害を修復します。
また、強いストレスを受けると活性酸素が大量に発生させシミを作ります。非常に強いストレスを受けると一晩でシミが濃くなった、なんてこともあるようです。
では、この活性酸素を増やさない方法をご紹介します。
シミ対策の王道 ビタミンC
美白にはビタミンCが効果的だということはみなさん耳にしたことがあるかと思います。それは、ビタミンCが体内の活性酸素が発生すると素早く消去させるからです。活性酸素が消えるとメラノサイトを刺激することもありませんから、シミができるのも予防できます。また、シミの予防だけでなく、老化防止する効果もあります。
ビタミンCは体では作ることができないので、野菜や果物から1日100㎎の摂取を推奨しています。野菜からでは不足しがちですので、サプリメントでビタミンCを摂取することも進められていますが、サプリメントで1日1000㎎以上の摂取は推奨できないとされています。
チョコレートでシミを防げる?ポリフェノールのすごい効果
ビタミンCと同様に活性酸素を体内から除去してくれます。ポリフェノールといっても、カテキン・イソフラボン・ショウガオール・カカオポリフェノールなど、多くの種類があります。中でも、カカオポリフェノールは抗酸化作用があります。
カカオポリフェノールは、ダークチョコレートに多く含まれており、美肌効果だけでなく、血圧低下、動脈硬化予防、アレルギー改善させる効果もあります。認知症予防の効果もあるという研究結果も出されています。
カカオ分72%のチョコレートは少し苦いですが、ダイエット中の食事制限をされている方にもおすすめのチョコレートです。チョコレートでシミ対策もできるなんて嬉しいですね。
超優秀なリコピン 日焼け止めいらず?
リコピンにも抗酸化作用があるので、シミ予防に効果があります。リコピンはトマトに多く含まれていますが、トマトをよく食べると日焼けで肌が赤くなりにくいともいわれています。実際トマトを食べていると日焼け止めを塗った時と同じような効果があると言われています。
リコピンにはβカロテンの2倍、ビタミンEの100倍の抗酸化作用があります。もっとも手軽に摂取する方法はトマトジュースを飲むことです。トマトジュースを毎日飲み続ければ、うっかり日焼け止めを塗り忘れたとしても恐れることはありませんね。
シミを作らないようにするにはで日焼け対策や美白スキンケアを使うだけでなく、日々の食生活のも影響を受けます。野菜など栄養のあるものを食べることは健康だけでなく、美白・美肌を作るにも役立つのです。普段の食事の際、これら抗酸化作用のある食べ物を積極的に取り入れましょう。
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